Love Prince―18歳の初恋―【完】
「ごめんな、貞包」
俺が謝罪を口にすると、貞包は首を振ったまま、遠慮がちに抱き着いて来た。
前回より、抱き締め返す力が強くなったのは、罪悪感か、己の気持ちかがわからない。
「先生が…来てくれて良かった…」
弱々しい声は、俺の胸を締め付ける。
こいつを金持ちと知ってても知らなくても、二度と誘拐なんてされて欲しくない。
教師として。
人として。
何よりも、男として。
「先生、苦しっ…(笑)」
力を込め過ぎたのに、嬉しそうに笑う貞包を離して、俺は頭突きを喰らわせた。
…人の気持ちも知らねぇで。
俺が謝罪を口にすると、貞包は首を振ったまま、遠慮がちに抱き着いて来た。
前回より、抱き締め返す力が強くなったのは、罪悪感か、己の気持ちかがわからない。
「先生が…来てくれて良かった…」
弱々しい声は、俺の胸を締め付ける。
こいつを金持ちと知ってても知らなくても、二度と誘拐なんてされて欲しくない。
教師として。
人として。
何よりも、男として。
「先生、苦しっ…(笑)」
力を込め過ぎたのに、嬉しそうに笑う貞包を離して、俺は頭突きを喰らわせた。
…人の気持ちも知らねぇで。