Love Prince―18歳の初恋―【完】
携帯ショップで貰ったストラップだと、印字された文字でわかる。

大量生産されたとわかるけど、先生とお揃いである事が、何よりも嬉しい。



「先生も下げてよー」



「何がしたいのか、わからんヤツだな;;」



先生の首に、ストラップを掛けるなり、私はママに「お揃いだよー!」と、叫んだ。



「龍哉と癒杏ちゃんは、お似合いね」



「本当?(笑)」



お揃いのストラップが似合うなんて、嬉しい。

ニヤニヤと、2色のストラップを見つめてると、ママが「そういう意味じゃ…」と、呟いてる。

隣から「鈍感」と聞こえても、私は自分の事と気付かずに、まだ飽きずに見ていた。
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