みんな同じ顔
第1章 何気ない朝
私という人
朝起きる私はいつもいつもあわてている。
だってしょうがない。
あと5分で家を出る。
適当に服を取って着替えて、朝食はとらない。
オンナノコなのに化粧もせずに慌ててドアを開ける。
何でだろう。早起きできないんだ。
というか。
何で人間って寝ないと生きていけないんだ?
一日24時間なんて足りなすぎるだろ?
そのうち何時間か寝たり食ったりしてるんだから。
なぜ食うんだ?
なぜ寝るんだ?
朝おきて、自転車をこぎながらそんなことを考えている。