嘘偽りの愛しい体温


するとロープは引き上げられ、頭上にある窓まで上がると


蓮也は私の身を抱き込んだまま先に窓へと移し、他の隊員らしき人に引っ張られ店内へと入る


蓮也は大丈夫?


蓮也の姿を見に行きたいけど、身体を始め足がガクガク震えていて思う様に立てず


その場へ座り込んだまま蓮也が窓から入って来るのを固唾を飲みながら見つめる


どうしよう…もし……もしも…


蓮也が入って来なかったら…?


あのまま落ちちゃわないんだろうか…


やだ…そんなの嫌だよ…。



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