嘘偽りの愛しい体温


蓮也達が来てくれたから、私は助かったんだけど


本当に怖かった




「ねぇ、蓮也は怖くなかったの?」


「あぁ俺等は慣れてる」


「…そっか。って言うか下に居たって事は落ちて来ると想定してたの?」


「嫌、想定と言うより最悪の事態に備えてた。お前の立つ位置に合わせて下に居た」


「そうだったんだ。ねぇ、私だって事いつ気付いたの?」


「抱き留めてからだ。俺は屋上班ではなかったからな、お前の顔を見たのはあの時が初めてだ」




そうなんだ。



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