嘘偽りの愛しい体温


行きたい所…


蓮也となら、何処でも良い


まる一日一緒に過ごせるなら、何処へだって行きたい


手を繋いで歩けるなら、近所の公園だって、歩き慣れた道だって構わない


私は…蓮也と居たい




「それも特にないかな」


「欲のねぇ女だな」


「欲なんてないもの。だからいいの、蓮也の気持ちだけで十分。有難う」




蓮也はじっと私を見つめる


腑に落ちなさそうな顔をして


じっと見つめた。



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