嘘偽りの愛しい体温
「それに…今日だって変だと思わない?君を署で見掛けた時、アイツ君の元へ行っただろ」
「あれは…ただ、珍しかっただけで…」
「本当にそうだと思う?今日アイツ夜勤明けの非番なのに、君を病院へ送らず俺に任せた。何故かわかる?」
「わからないです。私と一緒にいるのが嫌だったとか、そんな感じだと思います」
「残念、ハズレ。俺の勝手な予想だけど、明らか君を意識してるなアイツ。本当は君の様子が気になって仕方ないのに、無理矢理自分を自制してる」
そう…なのかな
ただ私と居たくないだけとかじゃなくて…?