嘘偽りの愛しい体温


「だから、大丈夫。蓮也に何かが起きて別れる事になろうと、誕生日一緒に過ごせずとも、遠距離だろうと私はどうにかなったりしない」


「…どうにかなったりしない?どう言う意味だそれ」


「…あ」




どうしよう…私…墓穴掘っちゃった…


うわぁ…どうしよう




「お前、アイツから聞いたのか。俺の過去」


「……う、うん」


「…あの馬鹿」


「ご、ごめんなさい。私が聞いたの!無理を言って聞いたの」


「…庇うな。アイツの性格上ぺらぺら喋った事ぐらいわかる」



ご、ごめんなさい!


余計な事言っちゃったよ…。



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