嘘偽りの愛しい体温


「過去を変える事は出来ないかもしれないけど…でも…一緒にこれからを歩いて行く事は…出来ると思う」


「笑わせんな。俺は共に歩いてくれる女が欲しい訳じゃねぇ」


「…うん」


「俺が欲しいのは、高ぶる感情を沈める為に相手してくれる女だ。感情等必要ない。寧ろ邪魔だ」


「…うん」


「黙って俺に好き放題される女しかいらねぇ。お前みたいな土足で踏み込んで来る様な女は論外だ」


「……………」


「まさかお前が、こんな女だったとは思わなかった。聞き分けの良い女だから今まで良い様に利用してた」




それは…本心じゃ…ないよね?


態と冷たくしてるんだよね…?



< 267 / 400 >

この作品をシェア

pagetop