嘘偽りの愛しい体温
「…おい、里桜!」
「やっ、離してっ!」
蓮也は車を何処かへ停車させたのか、追い掛けて来た
私は全力疾走したけど、意図も簡単に追い付かれ腕を掴まれる
どうして、来るのよ
泣いてる女なんて面倒臭いんでしょ!?
だったら放っておけば良いじゃない!
「落ち着け、里桜」
「落ち着いてるよ!だから離して!」
「…里桜!」
私は蓮也の腕を振り切りたまたま近くにあったタクシーをノックし開けて貰い乗車した
今は蓮也の顔見たくない
あんなに冷たい蓮也なんて見たくない…。