嘘偽りの愛しい体温


「…あの……出来れば…蓮也の家じゃなくて他の家が良いんですけど…」


「お前に拒否権はない。早く支度して来い」




蓮也は聞く耳を持たずその場に立ったまま私の背をぽんと押す


どれだけ強引なのこの人!?


どうしてよりによって蓮也の家なの。私をフッたのに気まずくないのかな


私は凄く気まずい


たかが一週間だけかもしれないけど…凄く、気まずいよぅ…。



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