嘘偽りの愛しい体温


「おい、俺は一週間分の荷造りして来いと言った筈だ」


「一週間分だよ」




蓮也は半ば呆れつつ私のボストンバッグを軽々と二つ手に持ち、車の後部座席へと置く


蓮也って、やっぱり凄く力持ちなんだ。私の事も軽々とお姫様抱っこするもんね


お姫様抱っこ…


もう、して貰えないけど…関係している時はたまにしてくれてたっけ


何だか懐かしい…




「行くぞ」


「あ、う、うん」




私達は車で蓮也の住む家へと向かった。



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