嘘偽りの愛しい体温


蓮也は浴室へと向かって歩いて行く


蓮也の広い背中…


もう二度と触れる事のない背中


蓮也は直ぐ傍にいるのに、凄く遠いよ…


ねぇ…私がまた軽い女のフリしたら…


他に遊ぶ男を作ったら


また抱いてくれる?


愛情はなくともその腕で


抱いてくれる?


本当はこんな事望んでない


出来る事なら、私だけを見て


特別な目で見ながら抱いて欲しい


だけど、それは叶わない事


どんなに手を伸ばしても


突き放されるだけ。



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