嘘偽りの愛しい体温
その人が男達の身柄を拘束すると、警察官が二人入って来て現場検証的な事を始めた
「里桜、帰るか」
「…うん」
「中島、有難うな」
「いえ。じゃあ俺はこいつ等連れて行きますから。また明日署で」
「ああ。頼む」
蓮也は私の手を引き歩く
「…蓮也…有難う。こんな事になってしまって、ごめんなさい」
「気にするな。お前が悪い訳じゃない」
「…うん」
蓮也は私の手を握り締めたまま駐車場へ行き車へ乗せられ、家へと向かった
蓮也、本当に有難う。