嘘偽りの愛しい体温


「…うぅ…グス…っ…」




立ち上がり近くにあるゴミ箱へと歩み寄る


これは…もう必要ない


ケーキを食べる所か、渡す事さえ出来なかった…


蓮也…


もう本当に終わりなんだね…




―――ドサッ―――




ケーキ箱をゴミ箱の中へと落とした


会いたかった…


もう一度会いたかった…



















「…里桜」




帰ろうとした矢先


背後から私の名を呼ぶ声が聞こえた


この声は…蓮也…?


蓮也…来てくれたの…?



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