嘘偽りの愛しい体温


確かに里桜の事を思うと、このまま離れるのが良い…


いや、里桜の事を思うと言いながら…本当は、俺の為じゃないのか…?


俺がお前を突き放そうとしてるのは…俺が現実から逃げてるだけか…?


これで良いのか本当に


後悔しねぇのか俺


いや…


後悔しない訳がねぇ


里桜は俺を信じて此処にいる


こんな寒い中、俺が来る事を願い待ってる


こんな女…他にいるか…?


どんな思いで俺を待ってるか…


だが俺はお前を傍観しかせず、何してんだ俺。



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