嘘偽りの愛しい体温
「…里桜」
蓮也は私の額や頬や鼻、唇と顔中にキスを落とす
何だか気恥ずかしくて照れ臭いけど、嬉しい
蓮也と心が通じ合えたんだ
恋人に昇格出来たんだ私
「ねぇ蓮也。ずっと傍にいてね。これから先、何があってもずっと」
「あぁ、約束する」
「もう他の女の子達見ないでね」
「当たり前だ。お前しかいらねぇしお前しか目に映らない」
蓮也は私の左手を取ると、左薬指の付け根に優しくキスしてくれた。