嘘偽りの愛しい体温


恋をしている人達を否定する訳じゃない。でも私は絶対恋なんてしない



友達から惚気話を沢山聞いても彼氏が欲しいなんて一度も思った事がない



これから先もきっと、ずっと思わないんだろうなぁ



そんな事を思い出しながら仕事帰りの夜道を家へと向かって歩く



専門学校を卒業と共に百貨店への就職が決まり、私は家を出て一人暮らしを始めた



勿論、両親は反対する所か特に気にする様子も無くあっさり承諾された



もう二十歳だからってのもあると思うけど。



< 56 / 400 >

この作品をシェア

pagetop