嘘偽りの愛しい体温
嘘…まさか…ち、違うよね?
その時…
不意に後ろから肩をぽんっと軽く叩き手を乗せられた
「きゃぁぁああ!誰かっ!誰か助けっ……んぐっ!?」
叫び声をあげ、手を振り切ろうと逃げ様とした矢先の事
背後から抱かれ口元を男の手で覆われ身動き取れずで…
「…おい、何叫んでやがる。勘違いするな」
「んんっ!」
低くドスの効いた声がすぐ傍で聞こえるや否や、見慣れたスカーフが目の前へと出て来た。