ばっと、あいむ はっぴー
だから、瀬野に話しかけられた時はびっくりした。

瀬野は、人気者だから自分の様なクラスメイトAに話しかけるようなことはない。
そう思っていたから。

いや、今だって思っている。

仕方がないから、という風を装ってはいたが、正直嬉しかった。

瀬野と仲が良くなれば、友達が増えるかもしれない…。
そんな欲望があった。

友達がいない、という訳ではないがクラスの中では居ても居なくても良い存在。
クラスメイトA それが怜の立ち位置だった。
< 8 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop