私の日本人彼女

急ブレーキ

その以降、私はいつも楠ちゃんにメールをしても、彼女はだいたい返信してくれた。そんなに怒ってないかな？時々そう思う。
　私は時々楠ちゃんを良く泣く娘とからかう。楠ちゃんはまだ２１歳で平成生まれの若い子だ。
　逆に私は日本に来る前、上海で2年も社会人を経験したため、我々の年差は１０才を超えている。彼女はわざと私をオヤジと呼んでいる。
まあー大したことではないからいいかと思っている。その後、分かったが、楠ちゃんは留学生会館の３号棟に住んでいて、その時私は留学生会館の２号棟の単身室に住んでいたのだ。
　私は楠ちゃんに自分の部屋番号を教えたが、彼女からは部屋番号を教えてもらえなかった。ただ、私のより大きい１LDKの夫婦室であるが、一人で住んでいることを知った。
　３月１１日以降、余震が続いた。私は日本に来て８年過ぎたから、地震に自分も驚くことに慣れている。
慣れたより、日本の建物が丈夫のため、かなり信用しているだけだと思うのだが・・・
　夜中にかなり大きい余震があっても、気はつくが、そのまま寝るタイプである。大地震後、地震、津波以外に大きな問題があった。福島原発一号機が爆発したのである。
　知り合いの外国人は次々出国をしていて、状況は日によって状況が悪くなっている。しかし、私は帰国を考えていない。
一つは日本政府に対する安心であった。中国のメディアは全く信用できないため、日本に来て日本のメディアには中国のメディアより大きな信用度を持っているからだ。
しかし、これが後で分かったが、全く信用ができないとは。
　もう一つは、修士論文の重圧で帰国する余裕が全くないことであった。時々、私は飛行機で出会った日本人女性を思いだす。