私の日本人彼女

帰国

 私は中国北京からの留学生だ。身長はあるが、メガネをかけて、研究をやっているから、かなり地味なほうである。それに、韓国語ができるトライリンガルである。
私の出身を話すと非常に長くなるが、とりあえず、中国にいる「在日」だと思えばいいんだ。
100年前、祖先が韓国から中国に移住したからさ。日本に来て既に8年、日本語学校時代で勉強した「時は矢の如く」ということわざが頭に浮かぶ。
 2011年中国の「春節」(旧暦のお正月)が近づき、私は一時的に帰国することにした。2月の東京はとても寒い。
私は長年日本にいるが、いつも不思議に思うことがある。女性はいつも寒がりながら、ミニスカートを履く。
批判ではなく、とても綺麗だと思う。長い足で、ブーツを颯爽と着こなすことを見ると、いつも、中国のパンダのようにたくさん服を着る女性が浮かぶ。
日暮里駅のホームで私は、冷たい風にさらされ、思わずコートの襟を高くした。成田空港に行く成田線の特急はガラガラである。
大きなトランクを持っている人々がチラホラ座っているだけであった。成田空港につき、空港も余計に大きく見える。何かサビーシイ感じがする。
会う場所でもあるが、旅を立つ場所と別れる場所だという感じが私にとっては強い。
飛行機に乗り込み、自分の席を探す。私はいつも飛行機に乗ると隣にスタイル抜群でかわいい女性が現れるように祈るが、いつも落胆してしまう。しかし、今回は違ったようだ。
なに?この子めっちゃかわいい!席は間違いないだろう?
私は思わず、チケットを何回もチックした。亜麻色ロングウェーブ、大きい瞳、長いま付けに、ピンクの唇、何よりも真っ白な肌はなんともまぶしい!見た瞬間、これは、日本人だと思った。



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