ありえねえって[完]



―――――


「おい、櫂斗!!!」

「何、朝から…」


教室に入るなり烈がすげえ勢いで俺に言い寄ってきた。



「おまっ……いつから!!!??」

「なにが?」

「海月さんだよっ!!いつからあんな仲になった訳?てゆかみんなの間ですげえ噂になってるんだけど!!!!」



さすが烈。

情報がはやい……



「亜実とはまだ何もない。ただ屋上でちょっと話したりしただけ。今日だってたまたま逢ったから一緒に来ただけ。」




……いつか…

たまたまって言わなくていい日が来てくれたら、すごく嬉しい。





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