ありえねえって[完]
海月 亜実
――――
「かいと-っ!!!!!!!」
ゆさゆさと俺の体が揺らされる。
俺は寝返りをうって、揺らす奴に背を向けた。
…………ちゅ。
「……ん?あ、あ゛あっ!!!??」
「やっと起きたか、櫂斗。」
頬に感じた柔らかい感触は俺の目をぱっちり覚ませてくれた。
「…姉貴……、ふざけんな…」
「やだなあ、こうでもしないと起きないお前が悪い!!!!」
うおっ……
なんちゅう迫力……