月の骨



 その日はよく晴れた日曜日で、五月の空が青く澄んで気持ちがよかった。

 僕はその日、久しぶりの休日だった。大きな仕事がひと段落して、久しぶりの休日に、気分がとても高揚していたのを覚えている。


 その日、僕は休息よりも活動を選んだ。

 久しぶりに、朔夜を連れて出かけた。


「ちょっと、近所の公園まで散歩しよう。」


 朔夜は笑顔で応えた。

「いいね、一緒に行きましょう。
話したいこともあるし。」



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