月の骨


 夜空を見ながらよく考えた。


 山城が怒った通り、僕がやろうとしたことは、決して正しいことではなかった。


 探査機は大気との摩擦でバラバラになり、燃えながら広範囲に落ちるだろう。


 斎藤とまったく関係ない人たちにも必ず被害がでる。僕がやろうとしていたのは、無差別テロと同じだった。


 朔夜は、僕を責めるだろうか?



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