月の骨


 僕は、やらなければならない。


たとえそれが、間違った事だとしても。



 あせる気持ちを押さえて、ゆっくりと周辺に視線を廻らせる。


 何か、ちょうどいいものはないだろうか。



 目についたのは、壁際の消火器。


 だが、距離がある。



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