月の骨
山城がやってきたのは、冷たい風が吹き荒れる日曜日だった。
さすがに、こんな日にゴルフはしないのだろう。近隣の住人はゴルフには行かず、静かな朝を迎えた。それでも僕は、ちゃんと日曜日を認識し、家に戻ってきていた。七日を数えることくらい、容易ということだ。
僕はいつも通り、散らばった新聞を集め、郵便物を整理し、洗濯と掃除を済ませた。
留守番電話にメッセージは無かった。
そのことが、僕を油断させていたのかもしれない。
突然、乾いたインターホンの音が鳴り響き、僕は固まる。