月の骨


 残念だ。



 僕は、山城と呑んでも、もう何も思わない。せっかく誘ってくれたのに、申し訳ないが。


 それが、きっとこの五年間の違いなんだろう。



 ブランクを経て、変わらないことと変わったこと。

 僕の中でそれは驚くほどはっきりしている。




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