VALEN-TINE
「それ、嘘でしょ。」


えっ何?何?見やぶやれたの?あ、た、し。


「なんで・・・そゆこというのっ!?」


「そんなの・・・お前の顔が物語ってるだろ?!」


くるっと後ろをむいてあたしの顔を見る。え、そんな。あたし、顔にでるのかな。


「でも好きだもん!」


まだ、本気じゃないけど。


「本気じゃないなら、いい。」


小山くんはあたしを振り払って、屋上を飛び出した。

あたし、最悪だね。
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