VALEN-TINE
「え?!それで悩んだ末にあたしなのっ!?」

恋する乙女、茅莉乃(かりの)。
一部始終を話すとしょうがないなーとついてきてくれることになった。
てーか、D組いってない!
早く行かなきゃぁ、理事長の息子なのに!(←関係ない)


「ごめん、かーちゃん!いまD組に用あること忘れてたっぽいっ!」


ひなたも廊下においてきちゃったのに、何のんきにかーちゃんとしゃべってんの!あたし!
てかぁひなた可哀想じゃん!
D組行くとか言ってたのに!!

あたしはそう思い、とっさにかーちゃんに伝え、うん、わかったの相槌を素直に受け入れてから、教室をでた。
D組結構行くのつらいからなー・・。
でも、気にしない気にしないっっっ!!
独り言もいいとこだよね、
D組の前までくると息を吸ってはいて、深呼吸。
小山くんがいることを確かめる。(うん、いる)
けど、とっさに目に入っちゃうのは詩音くん。
今も昔もあきらめられてない、かなり憧れの人。
もう、憧れも諦めに達しそうなところなんだけどさ。
< 35 / 70 >

この作品をシェア

pagetop