VALEN-TINE
「嘘じゃないからっ!てか、好きな人は・・まぁいたけど、嫌いじゃないしっ!ぎゅってしたのだって、意味があるんだし!」

強気にいってみる。構えは足を少し開いた、男の子っぽい感じで。
けど、はっきりいって反感をかったような・・・、

「ぎゅって何?ぎゅって!」

「遼と礼花ってそういう・・・?」

「エロっ!どういう関係だよw」


あたしの発言で女子がキレる。
あちゃー・・と隣で春海が。
睨みな視線であたしを見つめる小山くん。


「何?があったの?」


ひなたがこの女子のざわざわを聞きつけてあたしたちのもとに来た。
続けてかーちゃんもやってきて、首をかしげた。
あー、あたし馬鹿なことした。
今、かなり学習したわ。


「とにかく、嫌いじゃないからっ!すきかどうかなんてこれからでしょ?」


あたしは力を振り絞っていい、走って教室に戻った。


「えー、いい逃げ?」

「おいおい・・・俺、どーすんのよ」

「とりあえず退散しとく?」

「ラジャー↓」

ひなたたちの呟きは届いたとか、届かないとか・・・。

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