VALEN-TINE
今年は礼花に付き合う暇もなくて、うーん・・・
さらには礼花に買い物誘われなかったし、暇だから・・・
家でメールでもしてますか、、。
そう思いながらかばんを背負い、教室を出ようとする。

「ひなたっ!」

「かりたんっ?」

この子は茅莉乃っていう、あたしの1友達。
同クラで、結構世話になっている。

「帰るの?途中まで一緒に行かない?」

「いいけど・・・いいの?」

あたしはなんとなく問いかけてみた。
当てが・・・あるから。

「か、ず、「キャ――――っ」

「何よぅ↓別に、数数えてるから行っておいで。100になったらあたしが押しかけるからっていおうとしたのに・・、」

くっと歯を食いしばり、下唇を噛んであたしを威嚇する。
“そんなわけないでしょっ”というまなざしがときに痛い。

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