VALEN-TINE
礼花を裏切ってまでも、どうしても見えてしまうあたしのこんな結果。
せめてでも振られてほしい、とか
親友のくせに思ってる。
最悪でしょ?何度いってもいいよ?
わかりきってる、事なんだから。

「ていうか早くでよ」

「うん~♪」

あたしたちは教室をでた。
とっさにでた右足が、茅莉乃と同じでちょっと笑った。

「何~?」

「なんでもないー!」

あたしが笑顔で先を歩くと、茅莉乃が駆け足でついてきてあたしの横を歩いた。

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