十五の石の物語
*
何かとても良い匂いに誘われて私は目を覚ました。
(……ここは…?)
見知らぬ部屋の様子に私は一瞬とまどったが、すぐに昨夜のことを思い出した。
(そうだ。
ここはミカエルの家だ。)
「おはようございます。」
「おはよう!ぐっすり眠ってたな。洗面所はそっちだ。」
ふと時計を見上げると、もう十時をまわっていた。
(こんなに眠っていたのか……)
顔を洗いすっきりすると、急にサリーとヴェールのことが思い出された。
勝手にここへ来てしまった事で、きっと二人は心配しているだろう。
(早く戻らなければ…!)
そう思った矢先、ミカエルがせっせと食卓に料理を並べている姿が目に映った。
「朝食の準備が出来たよ。」
一刻も早く戻りたいのは山々だったが、せっかくのミカエルの好意を無にして帰るわけにはいかない。
私は朝食をいただくことに決めた。
ここまで来たら、朝食を食べずに戻った所でそう変わりはないと思えたからだ。
その時、ミカエルの家の扉を叩く音が聞こえた。
「……誰だろうな?」
ミカエルが玄関に向かい、しばらくすると、サリーとヴェールがミカエルと共に部屋に入ってきた。
「レヴ!!」
「レヴさん!」
「サリー、ヴェール……なぜここに?」
「あぁぁぁ~~っ!もうっ!
レヴの馬鹿!!」
サリーは、真っ赤な顔をして私を睨み付けていた。
何かとても良い匂いに誘われて私は目を覚ました。
(……ここは…?)
見知らぬ部屋の様子に私は一瞬とまどったが、すぐに昨夜のことを思い出した。
(そうだ。
ここはミカエルの家だ。)
「おはようございます。」
「おはよう!ぐっすり眠ってたな。洗面所はそっちだ。」
ふと時計を見上げると、もう十時をまわっていた。
(こんなに眠っていたのか……)
顔を洗いすっきりすると、急にサリーとヴェールのことが思い出された。
勝手にここへ来てしまった事で、きっと二人は心配しているだろう。
(早く戻らなければ…!)
そう思った矢先、ミカエルがせっせと食卓に料理を並べている姿が目に映った。
「朝食の準備が出来たよ。」
一刻も早く戻りたいのは山々だったが、せっかくのミカエルの好意を無にして帰るわけにはいかない。
私は朝食をいただくことに決めた。
ここまで来たら、朝食を食べずに戻った所でそう変わりはないと思えたからだ。
その時、ミカエルの家の扉を叩く音が聞こえた。
「……誰だろうな?」
ミカエルが玄関に向かい、しばらくすると、サリーとヴェールがミカエルと共に部屋に入ってきた。
「レヴ!!」
「レヴさん!」
「サリー、ヴェール……なぜここに?」
「あぁぁぁ~~っ!もうっ!
レヴの馬鹿!!」
サリーは、真っ赤な顔をして私を睨み付けていた。