十五の石の物語
*
「レヴ、遅い~!」
「すまなかったな。」
私は適当なものを注文すると、ヴェールに小さな箱を手渡した。
先程のペンダントの入ったものだ。
「何ですか?これは……」
私は何も答えず、ただにっこりと微笑んだ。
「何?何?ヴェール、早く開けてみなよ。」
「開けても良いのですか?」
私はゆっくりと頷く。
「これは!」
「あ!これ、おじいちゃんのくれたあの青い石!?
ペンダントになってるよ!」
「なぜ、これを私に?」
「この石はカイヤナイトという石らしく、とても良い石なのだそうだ。
君はこの石を気にいっていたようだし、この石の持つ力は君にとって必要なものだと思ったのだ」
「良かったね、ヴェール、早速かけてみなよ!」
「あ…」
サリーが素早くシルバーのチェーンをヴェールの首にかけた。
「ヴェール、よく似合ってるよ!」
サリーの言う通り、ペンダントはヴェールにとてもよく似合っていた。
カイヤナイトの青は、まるでヴェールが元々の主人だったかのように、彼の胸元でしっくりとなじんでいた。
「良いのですか?これはレヴさんがミカエルさんからいただかれたものなのに…」
「良いのだ。
この石もきっと君の方が好きなのだよ。」
「だよね!焼けた石でお尻をやけどするようなご主人様なんて、この石だっていやだよね!」
「やけどなどしてはいない!」
「ほら、すぐにそうやって真に受ける!
ジョークもわかんないようなご主人様はいやだって!」
機嫌を損ねる私に気を遣いながらも、ヴェールは胸元で輝くペンダントから目を離さなかった。
余程気に入ってくれたのだろうかと、こちらまでが嬉しい気持ちになった。
ふと見ると、ヴェールの瞳には、溢れそうな涙が溜まっていた。
「レヴ、遅い~!」
「すまなかったな。」
私は適当なものを注文すると、ヴェールに小さな箱を手渡した。
先程のペンダントの入ったものだ。
「何ですか?これは……」
私は何も答えず、ただにっこりと微笑んだ。
「何?何?ヴェール、早く開けてみなよ。」
「開けても良いのですか?」
私はゆっくりと頷く。
「これは!」
「あ!これ、おじいちゃんのくれたあの青い石!?
ペンダントになってるよ!」
「なぜ、これを私に?」
「この石はカイヤナイトという石らしく、とても良い石なのだそうだ。
君はこの石を気にいっていたようだし、この石の持つ力は君にとって必要なものだと思ったのだ」
「良かったね、ヴェール、早速かけてみなよ!」
「あ…」
サリーが素早くシルバーのチェーンをヴェールの首にかけた。
「ヴェール、よく似合ってるよ!」
サリーの言う通り、ペンダントはヴェールにとてもよく似合っていた。
カイヤナイトの青は、まるでヴェールが元々の主人だったかのように、彼の胸元でしっくりとなじんでいた。
「良いのですか?これはレヴさんがミカエルさんからいただかれたものなのに…」
「良いのだ。
この石もきっと君の方が好きなのだよ。」
「だよね!焼けた石でお尻をやけどするようなご主人様なんて、この石だっていやだよね!」
「やけどなどしてはいない!」
「ほら、すぐにそうやって真に受ける!
ジョークもわかんないようなご主人様はいやだって!」
機嫌を損ねる私に気を遣いながらも、ヴェールは胸元で輝くペンダントから目を離さなかった。
余程気に入ってくれたのだろうかと、こちらまでが嬉しい気持ちになった。
ふと見ると、ヴェールの瞳には、溢れそうな涙が溜まっていた。