十五の石の物語
「もうお気付きだと思いますが……私は人間ではありません…」
ジネットは小さいがはっきりとした口調でそう切り出した。
「そうかしら?
私にはあなたはごく普通の娘さんに見えるわよ。
血の色が違う事くらい、たいした問題ではないわ…」
「ありがとう、マリアさん…
でも、本当は緑色なのは血の色だけではないのです。
私の髪もそして肌も実は緑色をしているのです。」
「まぁ…」
「この髪は染料で染め、肌にもある植物の汁を塗って陽に焼いて黒くしているのです。」
「そうだったの…
だから、あなたそんなに色が黒かったのね。」
マリアは納得したように頷いた。
「……マリアさんは『森の民』という者達をご存知ですか?」
「えぇ、子供の頃に聞いたことがあるわ。
人間と似ているけれど、髪やはだの色が緑色で……
まさか……あなた、その森の民だというの?!」
「その通りです。
あれは伝説などではないのです。
私達は本当にこの世に存在する種族なのです。」
「そうだったの…
伝説では森の民は確か天界とこの世の間に住んでるとか、心の清い子供にしか見えないとか聞いてたから、こんなに普通の姿でいることが信じられない気分だわ。」
その言葉に、ジネットは苦笑いを浮かべた。
ジネットは小さいがはっきりとした口調でそう切り出した。
「そうかしら?
私にはあなたはごく普通の娘さんに見えるわよ。
血の色が違う事くらい、たいした問題ではないわ…」
「ありがとう、マリアさん…
でも、本当は緑色なのは血の色だけではないのです。
私の髪もそして肌も実は緑色をしているのです。」
「まぁ…」
「この髪は染料で染め、肌にもある植物の汁を塗って陽に焼いて黒くしているのです。」
「そうだったの…
だから、あなたそんなに色が黒かったのね。」
マリアは納得したように頷いた。
「……マリアさんは『森の民』という者達をご存知ですか?」
「えぇ、子供の頃に聞いたことがあるわ。
人間と似ているけれど、髪やはだの色が緑色で……
まさか……あなた、その森の民だというの?!」
「その通りです。
あれは伝説などではないのです。
私達は本当にこの世に存在する種族なのです。」
「そうだったの…
伝説では森の民は確か天界とこの世の間に住んでるとか、心の清い子供にしか見えないとか聞いてたから、こんなに普通の姿でいることが信じられない気分だわ。」
その言葉に、ジネットは苦笑いを浮かべた。