十五の石の物語
「フランツさん、お願いしてもよろしいですか?」

「あぁ、良いともさ!
わしもこの先がどうなってるか興味はあったんじゃが、なかなかでかける機会がなくてのう。
あんたのおかげで久しぶりの冒険が出来て嬉しいのう。」

「では、すぐに…!」

「すぐには無理じゃ。
舟もしばらく使っとらんから、調べてみにゃあいかんしな。
持っていくものも用意せにゃならん。
数日留守になるじゃろうから、家畜の世話もしとかにゃならんしな。
おぉっ!
こいつは忙しくなるぞ!」

「私もお手伝いします。」

「ありがとうよ。
じゃ、食料の準備を頼むよ。」

明日の朝早くに、出発することになり、二人は夜遅くまで雑用に追われた。
フランツは久しぶりの冒険のことを考えると、子供のように胸が弾んでなかなか寝つけなかった。
ジネットもヴェール達に会えるかどうかと、不安と期待に緊張は高まり、二人ともなかなか寝付けないまま、長い夜を過ごした
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