十五の石の物語
*
レヴ達と別れたジネットは町の人々に話を聞くつもりで通りに出たものの、聞く段になってはたと考え込んた。
(なんといって訊ねれば良いのかしら…?)
「緑色の髪と肌を持つ『森の民』を知りませんか?」
そんな聞き方をしたら、おかしな者だと思われてしまうのは間違いない。
訊くとすれば、「暗き森の案内人さんを知りませんか?」くらいのことかとも考えたが、暗き森とここでは距離が離れ過ぎている。
そんな遠くのことを知ってる人がいるとも思えず、ジネットは考えに詰まり立ち止まる。
(どうしよう…何も思い付かないわ。
やっぱり私には何も……だめだめ!こんな弱気なことでは…!
無理でもなんでも、まずはとにかく訊いてみないと……)
ジネットは自分を奮い起たせ、行き交う人々に話しかけた。
レヴ達と別れたジネットは町の人々に話を聞くつもりで通りに出たものの、聞く段になってはたと考え込んた。
(なんといって訊ねれば良いのかしら…?)
「緑色の髪と肌を持つ『森の民』を知りませんか?」
そんな聞き方をしたら、おかしな者だと思われてしまうのは間違いない。
訊くとすれば、「暗き森の案内人さんを知りませんか?」くらいのことかとも考えたが、暗き森とここでは距離が離れ過ぎている。
そんな遠くのことを知ってる人がいるとも思えず、ジネットは考えに詰まり立ち止まる。
(どうしよう…何も思い付かないわ。
やっぱり私には何も……だめだめ!こんな弱気なことでは…!
無理でもなんでも、まずはとにかく訊いてみないと……)
ジネットは自分を奮い起たせ、行き交う人々に話しかけた。