十五の石の物語




(……これはえらくやっかいな道だわ…)



その頃、ジネットは一人でけもの道を歩いていた。
地図は一目見ただけだったが、しっかりと頭の中に入っている。
しかし、今歩いている道はあの地図とはどうも違う…
その感覚がジネットを不安にさせた。
まさか、道を間違えたのでは…?
そう考えた時に、ジネットは踏みしだかれた草を発見した。
やはり、この道だ。
ジネットは確信し、暗くなり始めた山道を一人で歩き続けた。



< 242 / 414 >

この作品をシェア

pagetop