十五の石の物語
*
「わぁ~~っ!!海だぁ!!」
初めての海に、サリーは子供のようにはしゃぎまわる。
砂浜を走り出したサリーの後をヴェールとジネットがゆっくりと歩いていた。
「潮の香りって、こういうものだったんですね。
私も、海を見たのは初めてなんですよ。」
「私もです。
湖と似たようなものだと思っていたのですが…
ずいぶんと違うので驚いてます。」
「そうですわね。
海は湖とは音も匂いも空気もすべて違いますわね。」
「そう!
私が言いたかったのはまさにそれです。」
「ヴェール!ジネット!
こっちにおいでよ!」
波打ち際でサリーが、二人に手招きをした。
「海の水って確かしょっぱいんだよね?」
そういうとサリーは海水を両手で掬って口にした。
「うぇ~っ!
本当にしょっぱいや。
あんたらも飲んでみなよ。」
サリーの突拍子もない提案にヴェールとジネットは一瞬顔を見合わせたが、ヴェールが迷っている間にジネットは海水を掬って飲む。
「うっ!…本当にしょっぱい…」
「そうだろ!
こんなにしょっぱいなんて、海には一体どのくらいの塩が入ってるんだろうね!」
「きっと、山一つ分ではとても足りない位ですわ。」
サリーとジネットが顔を見合わせて笑っている。
その珍しい光景にヴェールも思わず顔を綻ばせた。
「ジネット、あっちに行ってみようよ!」
そういうとサリーとジネットは駆け出し、波打ち際で何かを拾い始めた。
「わぁ~~っ!!海だぁ!!」
初めての海に、サリーは子供のようにはしゃぎまわる。
砂浜を走り出したサリーの後をヴェールとジネットがゆっくりと歩いていた。
「潮の香りって、こういうものだったんですね。
私も、海を見たのは初めてなんですよ。」
「私もです。
湖と似たようなものだと思っていたのですが…
ずいぶんと違うので驚いてます。」
「そうですわね。
海は湖とは音も匂いも空気もすべて違いますわね。」
「そう!
私が言いたかったのはまさにそれです。」
「ヴェール!ジネット!
こっちにおいでよ!」
波打ち際でサリーが、二人に手招きをした。
「海の水って確かしょっぱいんだよね?」
そういうとサリーは海水を両手で掬って口にした。
「うぇ~っ!
本当にしょっぱいや。
あんたらも飲んでみなよ。」
サリーの突拍子もない提案にヴェールとジネットは一瞬顔を見合わせたが、ヴェールが迷っている間にジネットは海水を掬って飲む。
「うっ!…本当にしょっぱい…」
「そうだろ!
こんなにしょっぱいなんて、海には一体どのくらいの塩が入ってるんだろうね!」
「きっと、山一つ分ではとても足りない位ですわ。」
サリーとジネットが顔を見合わせて笑っている。
その珍しい光景にヴェールも思わず顔を綻ばせた。
「ジネット、あっちに行ってみようよ!」
そういうとサリーとジネットは駆け出し、波打ち際で何かを拾い始めた。