十五の石の物語




その夜、ジネットが眠りに就いたのを確認すると私達は部屋に集まり、今日、シャルロから聞いた話を話して聞かせた。



「なんですって!北極星を中心に四つの村が!
それは大きな手がかりがつかめましたね。」

「なんでも、シャルロさんは森の民のことをよく知る人物と通じていたらしい。
もしかしたら、森の民そのものと親しかったのかもしれないが、それについては教えてはもらえなかった…」

「まぁ、そこらへんのことは良いじゃん。
とにかく大きな手がかりがわかったんだからさ。
それに、やっぱり何かあったわけじゃないってことがわかったことが一番良かったよ。」

ヴェールはその言葉に嬉しそうに微笑み、頷いた。



「ここからだと一番近いのは東の村ということになりますね。」

「……そうだな…」

「レヴ!そうだなって……あんた、本当にわかってんのかい?」

「いや…実はよくはわからないのだが…
ヴェールがいうことに間違いはないだろうからな。」

「本当にあんたはいいかげんなんだから…!」

「私の取り柄は方向感覚だけですから…」

ヴェールはそう言って、にっこりと微笑んだ。

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