十五の石の物語
「そうですわね…」
ジネットが心から納得していないことはすぐにわかった。
「ヴェール、採掘場にはどのくらいかかるのだろう?」
「おそらくは、四~五日程度かと……」
「四~五日か……」
私は思わず苦々しい声を出してしまった。
なぜならば、満月の日にはまだ日があるからだ。
暇を持て余すということではなく、ジネットを酷く待たせることになってしまうからだ。
「そうだ!レヴさん、今度の町では少し骨休めをしていきませんか?
最近は休む間もなく旅ばかり続けていましたよね。
このあたりで少しゆっくりして気分を切り替えるのも良いかもしれませんよ。」
ヴェールは、私に小さな目配せを送った。
きっと、彼は気付いたのだ。
私が困ったと思ったことを……
「……そうだな。
次の町では少し休もう…
私もこのところ、少し疲れがたまっているようだ…」
「やっぱり、そうだったんだね。
昨日からなんか変だと思ってたよ。
あんた、もうそんなに若くないんだからさ。
身体には気を付けないとね。」
「……若くなくて悪かったな…」
私達は、新しい町に向かってゆっくりと歩き出した。
ジネットが心から納得していないことはすぐにわかった。
「ヴェール、採掘場にはどのくらいかかるのだろう?」
「おそらくは、四~五日程度かと……」
「四~五日か……」
私は思わず苦々しい声を出してしまった。
なぜならば、満月の日にはまだ日があるからだ。
暇を持て余すということではなく、ジネットを酷く待たせることになってしまうからだ。
「そうだ!レヴさん、今度の町では少し骨休めをしていきませんか?
最近は休む間もなく旅ばかり続けていましたよね。
このあたりで少しゆっくりして気分を切り替えるのも良いかもしれませんよ。」
ヴェールは、私に小さな目配せを送った。
きっと、彼は気付いたのだ。
私が困ったと思ったことを……
「……そうだな。
次の町では少し休もう…
私もこのところ、少し疲れがたまっているようだ…」
「やっぱり、そうだったんだね。
昨日からなんか変だと思ってたよ。
あんた、もうそんなに若くないんだからさ。
身体には気を付けないとね。」
「……若くなくて悪かったな…」
私達は、新しい町に向かってゆっくりと歩き出した。