十五の石の物語
「あぁ……なんでも人を怖がるらしくて、会えなかったんだ。」

「そうですか…それで、案内人さんの居所はわかりますでしょうか?」

「それが、さっきも言った通り、今日は調子が悪いようでな。
今夜ゆっくり寝て、また明日の朝にでも視てみることにするよ。」

「わかりました。
では、また明日にでも伺います。
今日は本当にありがとうございました。」

「もう少しゆっくりしていかねぇか?
良かったら昼飯でも……」

その時、店の方からシャルロを呼ぶ声が響いた。



「……悪いな。また客が来たようだ。
昼飯は明日にしよう。」

シャルロは、苦笑いを浮かべながら肩をすくめる。



「ありがとうございます。
では、また明日……」

ジネットは礼を述べ、店を後にした。

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