十五の石の物語
「なんで知ってるの?」

「さっきから何度も聞いてるじゃないか。」

「あ、そっか~…じゃ…」

そう言いながら、サリーはヴェールに視線を向けた。



「あの人の名前はわかるかい?」

「ヴェールさんだね!」

「当たり~!
さすがにジャンは抜け目がないね。」

「たいした事じゃないさ。」

その後も二人は楽しそうに他愛無い話を続けていた。



「あ…!そうだ!」

ジャンは急に何かを思い出したかのようにどこかへ走っていったかと思うと、しばらくして戻り、先程の黒っぽい液体の入った瓶をヴェールに持たせ、ヴェールを浴室へ案内した。



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