十五の石の物語
*
「じゃ、行って来るね!」
「お気を付けて…」
私とサリーは町の中心部を目指し宿を発った。
「レヴ!ここはすごく大きな町だねぇ!
人もいっぱいいるし、ここだと南の森のこともすぐにわかりそうだね!」
「そうだな。まずは……」
「酒場だね!」
「酒場……?」
考えてもみなかったサリーの言葉に私は少し驚いたが、言われてみればそれは名案かもしれないと思い直した。
いきなり、森の民の話等をしたら変に思われかねないが、酒の上での話ならそれほど違和感を感じる者はいないだろう。
(しかし、こんな朝早くから開いている酒場があるのだろうか…?)
そう思った私の耳に酔っ払いのへたくそな歌が飛び込んでいた。
「酒場はきっとあっちだね!」
酔っ払った男が騒音のような歌を歌いながら出てきた路地に入ってみると、やはりそこには小さな酒場が軒を連ねていた。
朝早くから開いたというよりは、そのあたり一角は昨夜からまったく閉まってないように思われた。
私の意志により、その中でも多少小綺麗な雰囲気の一軒に向かった。
店内はむせ返るような熱気と酒と煙草のにおいに包まれている。
「あそこにしよう。」
私達は中央の大きなテーブル席につく。
私達の座った席の隣にも向かいにも男が座り、赤い顔をしてなにやら楽しげに話をしていた。
「じゃ、行って来るね!」
「お気を付けて…」
私とサリーは町の中心部を目指し宿を発った。
「レヴ!ここはすごく大きな町だねぇ!
人もいっぱいいるし、ここだと南の森のこともすぐにわかりそうだね!」
「そうだな。まずは……」
「酒場だね!」
「酒場……?」
考えてもみなかったサリーの言葉に私は少し驚いたが、言われてみればそれは名案かもしれないと思い直した。
いきなり、森の民の話等をしたら変に思われかねないが、酒の上での話ならそれほど違和感を感じる者はいないだろう。
(しかし、こんな朝早くから開いている酒場があるのだろうか…?)
そう思った私の耳に酔っ払いのへたくそな歌が飛び込んでいた。
「酒場はきっとあっちだね!」
酔っ払った男が騒音のような歌を歌いながら出てきた路地に入ってみると、やはりそこには小さな酒場が軒を連ねていた。
朝早くから開いたというよりは、そのあたり一角は昨夜からまったく閉まってないように思われた。
私の意志により、その中でも多少小綺麗な雰囲気の一軒に向かった。
店内はむせ返るような熱気と酒と煙草のにおいに包まれている。
「あそこにしよう。」
私達は中央の大きなテーブル席につく。
私達の座った席の隣にも向かいにも男が座り、赤い顔をしてなにやら楽しげに話をしていた。