TWO WISH〜もしも願いが2つ叶うなら…〜
『私も手伝おうか?』



再びソファーに座ったチカが聞いた。



「大丈夫!」


『そっか!じゃぁ私はそろそろ行こうかな!ケン君が来ちゃいそうだし…。』



その言葉で片付け始めたアイコの手が止まる。




「来ちゃダメなの?」


『そんなコトはないんだけど…。』


「ケン兄と何かあったの?」


『全然…。何にもないよ!』



笑って誤魔化そうとするチカ…。




すると突然、アイコは両手で口を押さえながらクスクスと笑い始めた。




「俺が何だって?」




後ろから聞こえる声…。





振り向くとそこにはケンが立っていた…。




あまりの驚きにチカの心臓は止まりそうなくらいに縮こまる。
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