TWO WISH〜もしも願いが2つ叶うなら…〜
『メアド…。教えてもらえませんか…?』



横目で顔色を伺う。



「じゃぁ今、俺が何を思ってるか当てて。」


『え〜…。こいつ、ウザい女だなっとか思ってるんじゃないですか?』


「おぉ。正解…。」



落ち込む様に俯き、黙り込んだ。



「じゃぁ第2問…。これが分かったら教えてやるよ。」




その声で目の色を変えたチカは大きく息を飲み込んだ。




「水のない川…。木のない森…。建物のない街って何だと思う?」




えっ?



何だろう…?



分からない…。



もぅすぐで駅に着いちゃうし…。




気持ちばかりが焦ってしまうチカ…。



結局、分からないまま駅に到着した。
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