TWO WISH〜もしも願いが2つ叶うなら…〜
夜練習を終えたチカとミリは休憩室へと向かう。




『「お疲れ様です!」』



2人の元気な声が重なる。



「お疲れ〜。」



アシスタントの練習ノートをチェックしているマサキが返した。



『マサキさん!』


「ん〜?」


『水のない川、木のない森、建物のない街で思い浮かぶのって何ですか〜?』


「はっ?何じゃそりゃ…。」



マサキは走らせていたペンのスピードを緩めた。



予想通りのリアクション…。



『分からないですよね?』


「う〜ん…。分かんねぇな〜。」




マサキさんでも分からないか…。





そぅ思いながら、ふと休憩室の壁に目を向けた。




チカの見つめる先に貼られていたモノ…。
< 228 / 718 >

この作品をシェア

pagetop