TWO WISH〜もしも願いが2つ叶うなら…〜
風呂から上がり、再びケータイを開くがメールは来ていない…。



ふてくされながらドレッサーに座り、化粧水を手に取って頬へと運ぶ。



いつもは丹念にする肌の手入れも、こんな日は適当になってしまう。




濡れた髪を乾かしてから普段は休日にまとめてやる家事を始め、何とか気を紛らわした。




食器を洗って洗濯物を干している間もテーブルの上に開いたまま置いたケータイを眺める。




やがて家事は全て終わり、仕方なく部屋の電気を消してベッドに入る。



横になり、見つめるケータイ…。




何度もセンター問い合わせをしてしまう。



やっぱり勝手に聞いちゃったのが良くなかったかな…。




不安と期待を膨らませながら眠い目を擦り、深夜まで待ち続けた。



待ちくたびれたチカはケータイを握り締めたまま眠りについた。
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